新聞巻取の重さと長さと豆知識
1. 巨大な「新聞巻取」のひみつ
新聞を印刷する時に使う紙は、写真にあるような巨大なロール状になっています。これを「巻取(まきとり)」と呼びます。
規格 幅 長さ 重さ
A巻 1,626mm 19,000m 1,400kg
C巻 1,219mm 19,000m 1,050kg
D巻 813mm 19,000m 700kg
こんなに大きなロールですが、どのサイズも長さは19,000メートルで統一されているんですね!この巨大な紙を高速で回し、大量の新聞を印刷することで、スケールメリットを活かしたコストダウンを実現しています。

2. 新聞用紙の「連(れん)」って何?
新聞の紙の量を表す特別な単位に「連(れん)」があります。【R】とも表記され、1連は4,000ページに相当します。
これは、4ページ建て(表紙・裏表紙含め4ページ)の新聞を1,000部印刷できる量です。
標準的な新聞巻取1ロール(60連)からは、なんと24万ページ分、つまり24ページ建ての新聞を1万部も印刷できる計算になります。
3. なぜ新聞は「薄くて、少しグレー」なの?
新聞紙は、コスト・環境・実用性のバランスを考えて作られています。
理由①:環境とコストへの配慮
新聞用紙の原料には、古紙パルプが使われています。漂白度を上げすぎるとコストがかさんでしまうため、ある程度抑えることで、あの少しグレーがかった色と、地球に優しいエコな紙を実現しているんです。
理由②:軽くしないと大変!
新聞は複数の紙が重なってできているため、紙が重いと輸送コストが上がってしまいます。そのため、軽く作る必要があります。
理由③:「裏抜け」を防ぐ工夫
ただし、ただ薄くすればいいわけではありません。薄すぎると裏面の文字や写真が透けて見える「裏抜け」が起きてしまいます。新聞紙が少しグレーで光を通しにくいのは、この裏抜けを防止する効果もあるんですよ。
このような工夫の積み重ねで、私たちの手元に新聞が毎日届いているんですね!
それでは、次回もお楽しみに!
参考ページ 「新聞用紙が灰色の理由に迫る! なんで白色じゃないの?」